地方学生の就活について(道内編)
この記事は DSL Advent Calendar 2019 13日目の記事です。
今回は北海道・室蘭市に住む地方の 2020年卒(予定)の情報系学生の就活事情,札幌就職編です。
お付き合いいただければと思います。
はじめに
私は人口 8.856万(2015年国勢調査)の室蘭(むろらん)市に住む情報系の学生です。
この室蘭です。
室蘭市は札幌から特急で約1時間半,高速バスで約2時間の場所に位置しています(参考: 室蘭観光情報サイト 「おっと!むろらん」: 交通アクセス)。
そんな室蘭市に住む 2020年卒(予定)の情報系大学(院)生の就活をお見せします。
就活の方針
- 技術を生かせること(IT企業とは限らない)
- スーツでの勤務でないこと
- わざわざ気合を入れて取り組みたくない
- 札幌勤務
学部の卒業研究から継続して取り組んでいることが他分野×情報なので,元々情報系が良いというこだわりはありませんでした。
ただ,毎日意味もなくスーツを着てパソコンに向かいカタカタするのは意味不明なので,個人的にはご遠慮したい事項です。
また,就活という行為もよくわからないですし,お金発生しないですし,希望する企業なんてない(むしろ働きたくない)ので気合を入れて 取り組みたくない 取り組めないです。
あと,後々辛くならないように飾ったり背伸びしたりせずにやっていきます。
ちなみに研究としては機械学習系をやっていますが,それを生かしたいともあまり思っていません(技量・知見がないため)。
就活前にしたこと
行きたい企業はないので基本的には声をかけていただいた企業からにしようと考えていました。
そこで,まずは Paiza に登録してある情報の更新を行い,Wantedly に登録しました。
あとは Wantedly 上で札幌勤務の募集を見ながら,スターをつけたりしてました。
実際に就活した企業
- 某土木系企業 DC(道内業界一位): 1日インターンシップ
- 某ウェブ系企業 DH (B to B to C): インターンシップ→選考→内々定→承諾
- 某自社ソフトウェア開発(販売)企業 P (B to B to B): 選考→内々定→辞退
DC 社は共同研究先の先生から進められとりあえず企業の方とお話し,1日インターンシップに参加しました。数少ないスーツを着た日です。
1日インターンシップはグループワークでした。全3回のうち一回しか参加してませんが…
選考フローが長く(多分平均的),選考などの開始も他の2社に比べ遅かったため,選考に進むことはなく終わりました。
DH 社は春休みにインターンに行き,選考に進み,内定となりました。
そもそもは,Wantedly で札幌勤務の新卒募集にスターをつけていたら,企業の方からインターンシップのお誘いをいただき参加しました。
社会人になり,IT業界で働くということに対するイメージがわかないこともあり,インターンシップに参加することにしました。
その後,採用選考自体は,年収査定,マネージャー面談,採用担当面談からの内々定となりました。
インターンシップ参加済みだったため年収査定からスタートしましたが,インターンシップ前には電話でのヒアリングとインターンシップ中はマネージャー面談があり,その辺りが事前の審査代わりなのかもしれません。
P 社は Paiza 経由でスカウトがありました。
選考はカジュアル面談からの役員面談で内々定でした。
こちらの企業の方が先に内々定をくださいました。
内々定の出たあと
2社から内々定が出ましたが,その 2社以外で選考を進めておらず,これ以上活動する気もない状態でしたので,「どちらかなんだろうなぁー」と考えていました。
正直,じきに転職するとも思っていましたし…
DH 社はインターン時の印象は悪くなく,給料はやや安,定時で帰れる程度には余裕があります。
また,インターン中に仲良くしていただいた方々は尊敬できる方で,特に自分より若くて,技術もある 2人は良い刺激でした(既に 2人とも退職されたようですが)。
あとは,若干ですがコミュニティー活動への企業のとしての取り組みがある点は良いところです(会場として場所を貸すだけのようですが…)。
P 社は実際に働いた雰囲気は分かりませんが見学した感じでは悪くなく,DH 社よりも机とかは自由で,ドリンクは安く・ICカードも使えるので生活面的には良さそうな会社です。
自社ソフト開発なので開発スケジュールにも余裕があり,定時退社でき,多少サボったとしても詰まない程度にはバッファのある開発スタイルだそうです。
給料は DH 社よりもさらに安,ボーナス入れて大体同じぐらいです。
なお,給料に関しては,院生であること,奨学金の返済があることを伝え,多少交渉していただきました。
記憶が確かであれば無借金経営で,お客さんもすぐ離れるようなものではなく,安定ではありそうです。
それでいて,新しい技術にも手を出しているようなので,将来的にも悪くはなさそうです。
DH 社に決めた理由
なんだかんだ,最終的には DH 社にしました。
理由としては
- インターンシップの経験がありミスマッチが小さそうであること
- 前述 2人による刺激ある環境であったこと(2人が退職したためアドは消滅)
- 内々定のオファーにちゃんと年収が記載されていた(P 社は口頭のみ)。
が大きな要因でした。
2 社とも地下鉄駅直結だし,オフィスはきれいだし,その辺りの文句はないです。
今になって思うこと
もう少し選考企業を増やすべきだったのかもしれません。
2 社でしか比較しておらず,「もったいなかったかもなぁ」と思っています。
収入から逆算するとあまり自由なお金もないですし,スーツ着て年収が上がるならアリだったかもしれません。
札幌就職で困ったこと
東京就職なら 逆求人フェスティバル というものがありますが,札幌就職ではないため,自分のように行きたい企業があるわけでもない学生には辛かったです。
さいごに
できる限りインターンしてみると良いと思います。
企業名を特定しても心に留めておいてください。
この記事が誰かの助けになることを願っています。